普段あんまり映画を観ないんですが、なんとなく観に行った映画が面白かったので、感想含め適当に書いていきます。まぁ、シロートの意見だと思って適当に聞き流してください。
ふと「映画が観たい！」と思い、いろいろ検索して出てきたのが「北極百貨店のコンシェルジュさん」。絵が好みで面白そうだったので、この映画に決めました。なので、ほぼ予備知識0の状態で観てきた事になります。PVすら観たことありませんでした。
一応、直接的な映画の内容には触れないつもりですが、ネタバレが嫌な人は回れ右でお願いします。
概要&あらすじ
基本的には、お客様が全て動物という「北極百貨店」で新人コンシェルジュとして働くことになった、主人公(秋乃)の日々を描いたものです。コミカルな表現が多いですが、ハートフルでウルっと来る場面もあります。一方で作品を通してのテーマがあるのですが、それが色々と考えさせられる内容になっています。ただ、視聴した際に決して重くならず、万人受けするようにバランスよく丁寧に作られていたと思います。
監督は板津匡覧(いたづよしみ)さん。板津さんはこの作品で初めて劇場アニメの監督を務めたそうです。因みに、個人的には「電脳コイル」が好きです。原作は、2022年3月に第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した西村ツチカ先生の同名コミックです。原作コミックは全2巻で2020年に完結しています。
ちなみに西村ツチカ先生は男性らしいです。
キャラクターと演技
主人公の秋乃さん役の、川井⽥夏海さんがとても良い演技をされていたと思います。彼女の演じる秋乃さんの、明るくて一生懸命な姿を見て、つい応援してあげたくなってしまいました。作中ではコンシェルジュとしての、彼女の成長が見られる描写や、周りのスタッフとの掛け合いもあり、主人公への感情移入もしやすくなっているよう感じました。
個人的にはウーリー役の津田健次郎さんが印象的でした。ツダケンの艶のある低音ボイスが、ケナガマンモスという動物ともマッチしていたように感じました。元々好きな声優さんでしたが、改めてツダケンの演技に脱帽させられました。というか自分もツダケンみたいな魅惑の低音ボイスがほしいです。
その他のキャラクターの声もバッチリあっていたと思います。あまり声優さんには詳しくありませんが、少なくとも観ていて声に違和感を覚えることはありませんでした。
映像や音楽
主人公が動物と話す時、姿勢を低くして目線を合わせる等の礼儀作法が細かく表現されているかと思えば、デパート内を全力疾走したり…。コンシェルジュらしい動きとギャグっぽい動きの両方が上手く合わさっていました。シリアスとコミカルが上手く融合していたおかげで途中で中弛みすることもなく、最後まで観てて飽きませんでした。
音楽では、Myukさんが歌う主題歌「Gift」と「北極百貨店のテーマソング」が印象的でした。特に北極百貨店のテーマは、かなり中毒性があり、一度聞くとなかなか頭の中から離れません。ド◯キのテーマソング並みに中毒性があります。
というか、家電量販店やスーパーマーケット等の企業ソングは、何故あんなにも中毒性があるのか…。
気になった点
とくに無いです。
ただ、あえて挙げるならば、上映時間が70分なので通常の映画と比べると短いです。なので人によっては少し物足りなく感じるかもしれません。ただ全体的に上手くまとまっていたので、作品としては十分楽しめるかと。とはいえ、もう少し北極百貨店でお買い物を楽しみたかったのも事実です。
あとは、上映している劇場が少なめです。それと上映期間も短いです。既に上映終了している劇場が結構あります。なのでこれから観ようと思っている方は、早めに劇場に足を運ぶ必要がありそうです。
最後に
入場特典にサイン入りポストカードをもらいました。
板津監督によって描きおろされた新人コンシェルジュ・秋乃を囲むように
川井田夏海(秋乃役)、大塚剛央(エルル役)、津田健次郎(ウーリー役)、板津監督のサインが入ったポストカードです。
ストーリーも特に難しくないので、子供からお年寄りまで誰でも楽しめる映画だと思います。もちろん自分のようなおっさんでも楽しめます。総評としては、かなりの良作だと思います。個人的にはもっと大々的に宣伝して欲しいですね。自分は、たまたまこの作品に出会えたから良かったですが、もっと沢山の人に観てほしいです。
気になった方は、北極百貨店に足を運んでみては？帰る頃には、あなたも頭から離れなくなっているはず。
「な～んで～も そ～ろ～う～ 北極百貨店～♪」
コメント